XSIのシミュレーション
パーティクル > 作成と削除 > キャッシュと再生モード > 放射の設定 > パーティクルタイプの設定
 パラメータのアニメート > 初期状況の作成 > パーティクルイベント > 衝突と回避 > フォースの適用
  ゴールの設定 > デフォーム > スプライトの使用 > オブジェクトのアタッチ > パーティクルのスケッチ
   Fluid(流体) > Explosion(爆発) > パーティクルのレンダリング > パーティクルシェーダ
プロパティ ParticlesOp > FluidOp > ExplosionOp > emissionプロパティ > PType

Fluid(流体)シミュレーション
Fluid(流体)シミュレータは、流体力学のプロパティをパーティクルに適用するもの。Fluidシミュレーションでは、専用のパーティクルオペレータ(FluidOp)とエミッタを使用する。エミッタはインプリシットオブジェクトの正方形・円盤・立方体のみで、その他のオブジェクトを使用することはできない。また、1つのFluidクラウドに複数のエミッタを設定することはできない。

Fluidパーティクルは、障害物と衝突させたり、フォースを適用することができるが、フォースについては適用できないものもある。(フォースとシミュレーション対応表へ)

デフォルトのFluidパーティクルでは、パーティクルを液体としてレンダリングするBlobシェーダが適用される。液状のパーティクルを使用する場合で、通常のパーティクルシステムの柔軟性が求められるような場合は、ParticleシミュレータでBlobシェーダを使用する。


Fluidシミュレーションを作成するには
1. SimulateツールバーからCreate > Particles > Fluid > From Cube・From Disk・From Squareを選択し、エミッタおよびシミュレーションを作成する。
2. FluidOpプロパティエディタで、液体シミュレーションの時間や動的属性を設定する。
3. emissionプロパティで放射の設定をする。
4. PTypeプロパティでFluid(流体)タブやその他のタブで設定をする。


Fluidシミュレーションを削除するには
パーティクルクラウドとエミッタを削除する。パーティクルタイプはエクスプローラで表示して削除することができる。


パーティクルの数の設定
Fluidパーティクルの数は、通常のパーティクルとは違い、FluidOpSimulation(シミュレーション)タブのパラメータで決定する。
マスターパーティクルの数は、Mean Distance(平均距離)で制御する。Mean Distanceは、パーティクル間の距離。Softimage単位で設定する。この値により、パーティクルの数が決定する。値を小さくするとパーティクルの間隔が狭くなり、パーティクルの密度が大きくなる(パーティクルの数が増える)。
さらに、スレーブパーティクルを設定することで、パーティクルの数を増やすことができる。スレーブパーティクルとは、マスターパーティクルの間(エミッションのサーフェイス・ボリューム)に、ランダムに分散されるパーティクル。FluidOpSimulation(シミュレーション)タブで、Slave Ratio(従属率)を設定する。

emissionプロパティのRate(レート)の数値は無視される。Mean Distanceはアニメートできないため、放出レートをアニメートさせたい場合は、パーティクルのサイズ放出スピードにキーを設定する。


流体に泡を追加するには
流体に泡を追加することができる。FluidOpSimulation(シミュレーション)タブで、以下の2つのパラメータを設定する。
Foam%(泡%) 泡として使用されるパーティクルの密度のパーセンテージ。この値よりも低い密度のパーティクルと、Foam Min,Speedよりも高い値のパーティクルが、泡としてレンダリングされる。
Foam Min,Speed(泡の最小スピード) この値よりも速い速度のパーティクルが、泡としてレンダリングされる。


パーティクルタイプの定義
Fluidシミュレーションを作成すると、PTypeプロパティのFluid(流体)タブが使用できるようになる。その他のタブでのカラー・サイズ・質量などの設定も、通常のパーティクルと同じように使うことができる。Fluid(流体)タブで、液体の主なプロパティを設定する。
Viscosity(粘性) 液体の粘性。値を大きくすると、シロップのような粘りの強い液体になる。最大値は1。水なら0.07程度。
粘りの強い液体は、重力によっても動きが変わる。重力を低くすると、液体の動作は低下する。
また、Mass(質量)によっても液体の粘着性に違いが出る。Massの値を大きくすると粘性が高くなる。
Surf. Tension(サーフェイス張力) 液体の表面張力の度合い。
Coriolis(コリオリ力) コリオリ力の角速度を設定する。コリオリ力とは液体の回転運動のこと。
Compressibility(圧縮性) シミュレートする液体をどれだけ圧縮できるか、その比率を設定する。低い値を設定すると、流体中でのパーティクルの跳ね返り動作が減る。


Fluidシミュレーションの精度の設定
FluidOpSimulation(シミュレーション)タブで、Simulation Factors(シミュレーション係数)Accuracy(精度)の数値を上げる。数値を上げると精度が上がるが計算時間も増える。


キャッシュについて
FluidOpOutput(アウトプット)タブで、シミュレーションキャッシュの設定をすることができる。Fluidシミュレーションでは、PTPファイルは必ず作成され、デフォルトではプロジェクトのSimulationフォルダに保存される。保存場所は変更することができる。また、アプリケーションを終了するたびに、保存されたPTPファイルを削除するように設定することもできる。